会長挨拶

この度、第27回日本気胸・嚢胞性肺疾患学会総会を私ども奈良県立医科大学 胸部・心臓血管外科学教室、呼吸器内科学教室を中心にお世話させていただくことになりましたので、一言ご挨拶申し上げます。歴史ある本会の総会会長にご指名いただきましたことを大変光栄に存じますとともに、ご支持いただきました関係各位の皆様に深く感謝を申し上げます。

ご承知の如く、3年以上にわたるCOVID-19の蔓延と世界の変化に加え、2022年4月から医療関係企業のコンプライアンス適正化のもと、物理的・経済的に抑制のかかった状況下での開催となります。今までの第24回会長丹羽宏先生、第25回会長小倉髙志先生、第26回会長岩﨑正之先生及び事務局スタッフの皆様のご尽力には想像を絶するものがあったことと存じます。誠にお疲れ様でございました。厚く感謝と敬意を表します。

さて、第27回は諸事情を鑑み、on siteのみでの開催といたしました。COVID-19の蔓延の場合は誌上開催のみの予定です。メインテーマは「知り、思い、行動せよ」とし、変わりゆく気胸・嚢胞性肺疾患を歴史的に知り、よく考え、診療に生かせていただけるような「場」になればと希望します。ことに、この度本邦で初めて行った「内科・外科を問わないDPCからの抽出症例」での気胸治療の実態調査など、学術委員会の軌跡と将来にも光を当てたいと思います。

会場の千里ライフザイエンスセンターは、伊丹空港、新大阪駅などどのような交通手段でもアクセスしやすい立地にあり、ひろびろとした施設です。立派な「記憶」が「場」に残るような学会になることを願っております。

何卒宜しくお願い申し上げます。

第27回日本気胸・嚢胞性肺疾患学会総会 会長
奈良県立医科大学 胸部・心臓血管外科学講座

澤端 章好